約600年前ー
紀州根来寺にて新義真言を学んでいた睿憲上人が
さらに奥義を究めようと中国に渡る途中、玄界灘で船は難破し、
ついには思わぬ越前の海岸に漂着したのです。
結局、
上人は渡航をあきらめこの﨑浦海岸近くに一宇を建立し薬師如来をお祀りしたのです。
このお寺がここ瀧谷寺のはじまりなのです。
紀州と縁深き睿憲上人の「衆生済度」の篤い志念は多くの人々を救い、
そして今も多くの参拝者が絶えないのです。
ご住職に「わざわざ遠くから有難うございます」とお言葉も戴き、
本堂瑠璃殿にてご真言をお唱えし、
「難病患者に寄り添い下さい」とご祈念させていただきました。
ありがたき巡拝でした。
南無薬師瑠璃光如来
南無大師遍照金剛
合掌
ちなみに瀧谷寺参道は「椿の花参道」として有名で、
山門の右手、瑠璃殿まえの「前石庭」と本堂裏の「竜泉庭」は
国の「名勝庭園」にも指定されています。
ちょうど境内の桜が満開にちかく、
この季節に瀧谷寺に来ることができてほんとうによかったと
ただ感謝の一日でした。
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帰りには境内の残雪深い永平寺にお参りさせていただきました。
コロナ禍で内拝はできませんでしたが、
ご朱印を戴いたあと、
普段見ることができない山内で一番古い巨大山門を拝むことができました。
合掌 拝