キキョウ寺(谷性寺)参拝

7月19日、とこなげ山千手寺へお参りしての帰り、
近くの谷性寺へお参りしました。
 
このお寺は別名桔梗寺と呼ばれ、
明智光秀の首塚や明智山門があることで有名なお寺です。
ちなみに明智家の家紋は桔梗ですね。
 
現在、お寺までの参道が桔梗の里としてオープンしていました。
 
キキョウは本来薬草生薬として龍角散などに使われていることはよく知られています。
 
ところで関西地方のキキョウで有名な場所を調べるとそのほとんどが寺院なのですね。
 
京都の廬山寺、天得院、智積院、谷性寺・・・
奈良の円成寺、元興寺・・・
 
お寺は本来ご本尊をまつり、祈り、ご先祖のご供養などを勤める場所です。
 
でもそれだけではなくー
 
いろいろな薬草花を育て、病を持つ人々に薬種を与え治療を施す場所でもあったんですね。
 
聖徳太子がつくった敬田院、施薬院、悲田院、療病院の四箇院 ー
 
「心を癒やし、病を癒やす」
 
その精神がこれらの寺院に引き継がれていたことをあらためて知ることができました。
 
合掌
 
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余談ですが、いま私はー
病を見つめ、死を見つめるドラマ「ライオンのおやつ」(NHK BSP)を見て胸を打たれています。
 
キキョウの里入口門(明智家桔梗の紋)
谷性寺
谷性寺本堂
明智光秀の首塚
明智山門
谷性寺由緒書

とこなげ山千手寺参拝

亀岡にある、とこなげ山千手寺へお詣り。

「とこなげ」とは「独鈷投げ」のことです。

高野山には空海が唐から三鈷を投げ高野山を開創の地とするのですが、
その三鈷が松の枝に掛かり、今も「三鈷の松」として伽藍にそびえています。

この千手寺はー
空海が独鈷を投げ、それがこの山の松の木に掛かったというのです。
やがて空海はこの山の木で観音像を彫り一宇を建立したと伝えられています。
そこから山号が「とこなげ山」と名付けられました。

ポツンと一軒家ほどの細い山道を約2㎞ほど上ったところに山門への最初の階段が目に入ってきます。

手水鉢で手を清め二つ目の階段を上ります。
気温36度の中、汗タラタラで山門をくぐると広々とした境内が広がっています。

お詣りは私一人、「どうぞ難病患者に寄り添いください」と祈願し、ゆっくりと読経させていただきました。
ご本尊は観音様ですが、とりわけ眼病に霊験ありとのことで、
本堂前のお賓頭盧様の目元は眼病を患う多くの人が撫ぜるせいか色が白く変わっていました。

HPの参拝者記録を拝見しても、和歌山県からの参拝者は私一人でした。

帰りには明神様がまつられている裏山まで登り、
眼下を見渡すと亀岡の町が一望することができました。


ありがたい参拝でした。

合掌

 

7月2日半夏生 雨


梅雨本番

急激な豪雨で土砂災害情報や避難情報が各地に出ています。
十分な警戒が必要です。

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7月2日半夏生 雨・・・・・

農家の人は恵みの雨といい、喜びます。
蛙も大喜び。
あじさいは雨が降ればいきいきとします。

でもー
道路工事の作業員も道路警備員もじゃまな雨だといいます。
洗濯物を干していたお母さんは急な雨に怒ってます。
もちろん大雨は災害につながるので人々は恐れます。

雨はー
ときに有り難く、喜ばれたりします。
ときに嫌われ邪魔ものにされます。

人はその時々の状況や心のありようで、雨を歓迎すべきものにもすれば悪者にもします。

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一方、雨のはどうでしょう。

喜ばせようとも悲しませようとも、
いじめようとも苦しめようとも雨は考えていません。

雨はまさに自然現象であり無心です。

無心なるものに勝つすべがありません。

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人も無心になれば強くなれるのかもしれません。


南無地蔵菩薩
南無大師遍照金剛

半夏生
合掌


自然の画像のようです