亀岡にある、とこなげ山千手寺へお詣り。
「とこなげ」とは「独鈷投げ」のことです。
高野山には空海が唐から三鈷を投げ高野山を開創の地とするのですが、
その三鈷が松の枝に掛かり、今も「三鈷の松」として伽藍にそびえています。
この千手寺はー
空海が独鈷を投げ、それがこの山の松の木に掛かったというのです。
やがて空海はこの山の木で観音像を彫り一宇を建立したと伝えられています。
そこから山号が「とこなげ山」と名付けられました。
ポツンと一軒家ほどの細い山道を約2㎞ほど上ったところに山門への最初の階段が目に入ってきます。
手水鉢で手を清め二つ目の階段を上ります。
気温36度の中、汗タラタラで山門をくぐると広々とした境内が広がっています。
お詣りは私一人、「どうぞ難病患者に寄り添いください」と祈願し、ゆっくりと読経させていただきました。
ご本尊は観音様ですが、とりわけ眼病に霊験ありとのことで、
本堂前のお賓頭盧様の目元は眼病を患う多くの人が撫ぜるせいか色が白く変わっていました。
HPの参拝者記録を拝見しても、和歌山県からの参拝者は私一人でした。
帰りには明神様がまつられている裏山まで登り、
眼下を見渡すと亀岡の町が一望することができました。
ありがたい参拝でした。
合掌