終い不動の護摩焚き法要無魔勤修

終い不動の護摩焚き法要無魔勤修致しました。

この一年の有縁無縁精霊の冥福を祈り、
この一年のご守護に感謝し、
来る年の皆さまの安寧を祈願し、
参拝者共々、心込めて勤めさせていただきました。
  
なお先般来練習していた純令の宝来太鼓も終い不動にあわせて打ってくれました。
   
   
今日は和歌山県難病団体連絡協議会東本会長さんもお参りくださいました。
いつも打ち鳴らす本堂の鐘(磬子)は東本さんからご寄贈いただいたものです。
       
また、護摩終了後ー
紀の川市難病患者会きほく神森会長さんの娘さんで患者会員のあっちゃんからお供えいただいたミニ最中を、
御弥津として皆さんでいただきました。
  
  
 
令和3年師走終い不動

お天気も回復しありがたく勤めることができました。

南無大日大聖不動明王
南無大師遍照金剛

合掌

 

知り合いの老僧のお通夜

知り合いの老僧のお通夜に参列させていただきました。
 
知り合いといってもー

20年以上前、
難病患者家族会で師は患者さん、私は難病連の会長としてのお付き合いでした。

私より一回り以上歳上の師はいつも奥様とともに会合やイベントに参加してくれました。
まさに仲良しご夫妻で師には僧侶としての威厳があり、
奥様の笑顔は何にも代えがたい明るさが印象的でした。
 
同じ僧侶ということもあり、ご指導ご鞭撻をいただきながらあたたかいお付き合いをしていただきました。
 
実はあるとき奥様からご主人の介護介助についてお話を聞く機会がありました。
 
ご主人は脊椎や脊髄に関わる難病で、外出には奥様の同行が欠かせなかったのです。

そのご苦労を微塵も見せない奥様の笑顔にただただ頭が下がる思いがしたのを覚えています。
 

約50名の僧侶方が出仕されるお通夜の開始前、
司会者からー
「大僧正様は最期までリハビリに努められていました」との言葉に、
変わらぬ前向きな生前の師のお姿が脳裏を巡りました。
 
そして常にそばに寄り添われた奥様の心奥を察するに、
余りあるものが込み上げてきました。
 
    *
 
私は17年前にマリーナシティーで開催した「JPA全国大会 in 和歌山」でのご夫妻の楽しそうなお写真をプリントアウトして喪主の現住職の息子さんに手渡しました。

息子さんは写真を見るなり「若いなあ」と笑顔で喜んでくれました。
 
    *
 
ご立派な住職もおられ寺門興隆は約束されています。
老僧、何とぞ安心にて兜卒天上に昇られんことを。
 
九拝
合掌
 
 
兼務寺、硫黄山薬師寺の銀杏の黄葉です。