今回のお参りは、日本三大薬師として知られる多田寺参拝が目的でしたが、
近郊の若狭霊場もお参りさせていただきました。
多田寺
ご本尊薬師如来は樹齢3000年のカヤの木の一木造りで像高約200㎝の仏さまです。
平安前期に造られ国の重文に指定されています。
眼病に効験あらたかな「多田のお薬師さん」として知られ、
多くの信者に目をさすられたため目のまわりが今でも白いままなのです。
ご住職とともに読経させていただき、丁寧な説明もしていただきました。
羽賀寺
約1300年前、鳳凰が飛来し羽を落としたという伝説から「羽賀寺」と名付けられたそうです。
ご本尊は十一面観音菩薩様で本堂とともに国の重文に指定されています。
ちなみに奥様からご丁寧な説明をいただいた後、
「これ見て下さい」と最近スマホにおさめた鳳凰雲を見せてくれました。
寺の由来のとおり空に舞う鳳凰雲の現象に不思議な法力を感じた次第です。
神宮寺
奈良東大寺二月堂で行われる「お水取り」。
このお水を若狭井から送るお寺が神宮寺です。
山懐にどっしりと佇む檜皮葺きの立派な本堂は重要文化財で、ご本尊は薬師瑠璃光如来です。
どうか難病患者に寄り添い下さいとの願いを込め、読経させていただきました。
妙楽寺
檜皮葺きの本堂は若狭最古の建造物で重要文化財に指定されています。
ご本尊は約1300年前に造られた千手観音立像で高さ176㎝の霊像に圧倒されました。
地蔵堂の木造地蔵菩薩は県指定文化財ですが、ふくよかなお顔に癒やされました。
圓照寺
ご本尊大日如来は像高251㎝以上で国の重文に指定され、立派な坐禅堂(大日堂)にお祀りされていました。
金色で立派な体型、細めの眼差しがすべてを包み込むような暖かさを感じることができました。
圓照寺の庭園は江戸時代初期の林泉庭園で県指定の名勝で、
モリアオガエルが生息していることでも知られ、
ちょうど池の上に延びたモミジの枝に卵が産み付けられていました。
今回も他にお参りする方もなくー
じっくりと皆さまの安寧を祈願をさせていただき、
ありがたく、しっとりとしたお参りでした。
合掌