5月30日に放送されたNHKスペシャル「疫病退散1300年の祈り 東大寺お水取り」を見て
1270年続く伝統の修二会が無事成満されたことに感動しました。
私は祈願巡礼を続けるなか、お水取りに関わるいくつかのお寺を知ることができました。
お水を送る寺ー
竹を送る寺ー
正月堂のある寺ー
(東大寺には正月堂はなく、二・三・四月堂があります)
今までは二月堂の炎の乱舞をテレビで見ることしかなかったのですが、
あれが二週間の成満日であること、
本堂内部ではこの間、
絶対秘仏観音の周囲を走り廻る、灼熱の松明を叩きつける、
身体を打ち付ける五体投地ではドクターストップがかかるほどの行者も出るなど、
平和時に生を受けた私にとってお水取りが1300年も続く「疫病退散祈願」であったことなど、厳しい祈りの行が行われていることをまったく知るよしもありませんでした。
行者はもちろんのこと、テレビ取材班は1か月の隔離生活を送ることを条件に、
撮影を特別に許可されたそうです。
コロナ禍で祈りを中止するか否かの事前協議から、成満の日まですべてが記録されていました。
どうしても二月堂、三月堂に行きたくなりました。
そして「どうか難病患者に寄り添いください」とささやかな祈りを捧げて参りました。
少し山を下って40年ぶりにひとけのない大仏殿にお参りしました。
東大寺大仏こそ疫病退散祈願の象徴的な仏です。
幸いなことに東大寺ミュージアムでは戒壇堂の四天王立像特別公開も拝むことができました。
南無大慈大悲観世音菩薩
南無薬師瑠璃光如来
合掌