弘法大師降誕日

6月15日 弘法大師降誕日

弘法大師ご宝前勤行相勤めさせていただきました。

ところでー

自坊境内の数少ない季節の花はきれいに咲いているものの、
主木の桜が落葉をはじめているのです。
          
毛虫が増殖して落葉したことはありますが、
今回はおそらく葉枯れ病だと思われます。
今までの私の記憶にはないほどの状況なのです。
        
定期的に剪定や消毒は専門家に任せているものの、
その業者も専門家に消毒をお願いしてくれましたが、
現状は写真の通りです。
       
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私には、この現状ー
         
桜が身を焦がして苦しんでいるように見えるのです。
         
コロナ禍あり、
ウクライナでの戦争あり、

人々の苦しみを一身に受けてくれているように見えるのです。

その上にー

毎月、諸仏諸菩薩に「諸人安寧」の願いを込めて護摩を焚き、
さらに「難病患者に寄り添い下さい」との祈念を込めて薬師如来巡拝も続けています。
                   
はたして桜は私の思いを理解をしているわけもないのですが、
言う言わずにかかわらず、見える見えないにかかわらず、
桜と私が意思を通わせる訳でもありません。

先日、FBにて十薬の一輪挿しの際、静慈圓先生書「山花水鳥皆知己」の色紙額を投稿しました。
「自然たちでさえ自分自身を知っている」というのです。
       
大乗仏教にある「悉有仏性」にも前句「一切衆生」がつきます。
まさにー
生きとし生けるものに仏性が備わっているということは、
        
人々の苦しみを思い、身を焦がして桜みずから苦しみ、
それらの苦を一身に受けてくれているように見える私の思いも、
あながち間違いではなさそうに思うのです。
          
私自身の思いが桜を苦しめていると思うと辛くなるものの、
なにがしかの身代わりとなって身を焦がしているとするならば、
ただただ感謝しかありません。
            
「一切衆生悉有仏性」    
     
諸人安寧
疫病退散
世界平和
     
令和4年6月15日(水)
 
南無大師遍照金剛
 
合掌

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#薬師如来
#お参り
#護摩焚き
#田舎坊主

 

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