恩師と55年ぶりに再会

55年ぶりに恩師に再会ー
 
当時、高野山高校の校長先生だった亀岡弘昭先生にお目にかかってきました。
亀岡弘昭先生は生物の先生であり、
高野山高等学校の元校長先生です。

私にとっての高野山時代の恩師でもあります。

高野山西禅院で小坊主をしていた私はー
寂しいときも苦しいときも先生に守られて高校生活を送ることができました。

高校時代はやんちゃ坊主の私でしたが、
先生のおかげで高校を卒業するときには宗務総長賞を授与され、
高野山大学は推薦奨学生という計らいをしていただきました。
特別な理解者でもありました。


高野山・熊野参詣道が2004年世界遺産に登録され、
先生はその後2009年、高野山に関わる植物・動物に関する豊かな知識を「霊場高野山の植物・動物 入門」(セルバ仏教ブックス)と題する著書として出版されました。

お会いして最初に先生から「あなたの本は皆、読ませてもらいました」と言われたときには、
拙い私のことをかすかに記憶にとどめていただいていたことに感激と感動を覚えました。

現在も爽やかな紀美野町の惣福寺でご住職として奥様とともに元気に寺務をこなされていました。

山岳部顧問であった先生は今も山を歩いて檀家参りされているそうです。

奥様から「桜の時に来て下さい」と言われ、
またの訪寺を約束して帰山しました。

感謝
 
惣福寺への案内板ー
貴志川沿いの山道を登ります
お寺への参道階段
惣福寺本堂
本尊千手観音菩薩(秘仏)
亀岡先生ご夫妻
「こんな時期の記念写真やからマスクしとくわ・・・笑」
鐘楼堂

5月23日は『難病の日』

5月23日は『難病の日』ですー

【雑感】

いま、コロナ禍において平生健康な方が感染発症し医療の恩恵を受けることもなく自宅で亡くなる方がいます。
深刻な肺炎症状で呼吸もままならず溺れるような感覚で亡くなるというのです。
唯々一刻も早いコロナ終息を願うばかりです。

私たちは自分が病気になってはじめてその辛さ痛さ不自由さを自覚するものです。
好むと好まざるに関わらず少なからず病苦を経験します。

それでもその病気から快復し日常を取り戻せたなら、
多かれ少なかれ健康に感謝する生活を送るのでしょう。
    *
しかし、原因も解明されず治療法も確立されていない難病は、
足音も立てず健康な日常を送っている私たちを突然襲います。
難病の診断を受けたときから大きな不安と恐怖と「なんで私が?」という思いにさいなまれるのです。
難病が故に周囲の理解も少なく相談相手もなく孤独になり、引きこもる患者さんも少なくありません。

どんなに優しい家族がいても決してすべてを理解しているわけではありません。
一番苦しいのは患者であり当事者なのです。

それでもなお優しい家族に負担をかけていることに遠慮や申し訳なさを感じる心優しい多くの患者さんが自分を追い詰めてしまうのでしょう。

そのような患者さんのことを思うと、私たちは無力です。
    *
私は複数の難病患者・家族の患者会を立ち上げ、
今も相談窓口を受け持っていても、
はたしてお役に立てているのか自問自答しています。

せめてただ一つー
難病患者さんの心に寄り添うことを忘れてはいけないと、
自戒の日々・・・。
    *
そして坊主としてー
自坊では、不動明王ご宝前に諸人安寧を祈願し、
古来、病に苦しむ人に祈り続ける御仏、薬師如来のご宝前では、
「何とぞ難病患者に寄り添い下さい」と祈念する巡拝を続けたいと心に期しています。

私にできるのはこれぐらいのことです。
    * 
治療困難な病気や難病に関わることもなく生きて行ければこれほど幸せなことはないでしょう。
でも「心ここにあらざれば、見れども見えず、聞けども聞こえず、食らえどもその味を知らず」です。
積極的に見つめなければ、厳しい状況におかれている人のことを、わがこととして見ることはありません。

だからこそ『難病の日』にあたりー

難病で苦しむ患者さんやそのご家族が多くいることを知ってもらう縁日になればと願います。

5月23日は「難病の日」です。

合掌
 
 

若狭霊場巡拝

多田寺 ご本尊薬師如来は樹齢3000年のカヤの木の一木造りで像高約200㎝の仏さまです。平安前期に造られ国の重文に指定されています。眼病に効験あらたかな「多田のお薬師さん」として知られ、多くの信者に目をさすられたため目の Continue Reading →

六地蔵尊と桜霊壇の開眼供養勤修

那賀町(現紀の川市)斎場から遷座された六地蔵尊と桜霊壇(慰霊塔)の開眼供養が執行されました。

本来であれば広く参拝を呼びかけ、お餅投げなども行いたいところではありましたが、
コロナ禍もあり残念ながら地区各区長さんと寺総代さんのみのご出席で開催いたしました。

慰霊塔は「桜霊壇」と名付けられ、
幾多の御霊が四季折々の桜の下で安らかならんことを心から祈念いたしました。

約20年間、約4000人の故人を見守り続けたお地蔵さまと慰霊塔は、
これからは不動寺において末代お祀りされることになりました。

南無六地蔵尊
南無大師遍照金剛

合掌

 

六地蔵尊
桜霊壇
開眼供養